台湾の母の日ギフトの定番は健康食品!?どんな健康食品が喜ばれるのか調査しました!

Posted :
May 13, 2023
Posted :
ISSYO
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5月の第2日曜日は台湾の「母親節」、日本でいう母の日です。日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日という点では日本と同じですが、その習慣や母の日にかける熱意はやや異なります。

台湾の転職求人サイト「yes123求職網」が今年2023年に行ったアンケート調査によると、93.4%もの社会人が母の日を祝う計画があり、予算も平均で6,543元(およそ28,800円)と年々高くなっているそうです。日本の母の日の予算が5000円程度であることを考えると、台湾ではかなり母の日に力を入れていることがわかりますね。

また、前述のアンケート調査によると、母の日に贈りたいギフトは45.2%が現金(紅包)、42.5%が健康食品、31.5%が化粧品やスキンケア用品、となっています。日本ではあまり想像できないラインナップですよね。

今回は、そんな母の日に贈りたいギフト上位にあがる台湾の健康食品について調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ台湾では母の日に健康食品を贈るの?

台湾では母の日ギフトとして健康食品を選ぶ人がとても多いです。でも実は母の日だけでなく旧正月や節目の挨拶の訪問など、目上の方に贈るギフト全般として健康食品がよく選ばれます。

その理由として、

  • 台湾の年配の方は健康への関心が非常に高いこと
  • 相手の体の状況にあった健康食品を選ぶことで相手への関心を示すことができること
  • 1箱500元~2000元以上と自分で日常的に買うにはややお高めであること
  • 大きなギフトボックスに入っていて見栄えがいいこと

などがあげられます。

では、台湾ではどんな健康食品がよく贈られるのか、またどんなブランドがあるのかご紹介していきます。

台湾でよく贈られる健康食品にはどんなものがある?

健康食品は相手の年齢や性別、体の状況や悩みなどにあわせたものを贈ることができるため、目上の方へのギフトとしてとても喜ばれます。ただし、健康食品にも自分で買って習慣として摂取しているもの、プレゼントとしてもらってたまに摂取するものに分かれますので、まず台湾にはどんな健康食品があるのかご紹介します。

活力系:雞精、人蔘、霊芝

「田原香」公式サイト(https://www.qchicken.com.tw/)より

健康食品の定番といえば雞精です。雞精は濃縮した鶏エキスのことで、味が濃厚な鶏スープで比較的飲みやすいことから、こどもからお年寄りまでよく飲まれる健康食品です。アミノ酸を多く含むため疲労回復に効果があると言われており、誰に渡しても大丈夫な外れないギフトと言えます。

また、人蔘(日本でいう高麗人参)は胃腸虚弱や食欲不振、嘔吐、下痢、病後の回復期、疲労回復、滋養強壮に効能が有るとされており、あらゆる体調不良に効くことからこちらも年配の方に贈るには無難なギフトとして選ばれることが多いです。

霊芝はマンネンタケの子実体を煎じたもので、さまざまな多糖類(β-グルカンなど)やテルペノイドを含み、一般的に滋養強壮や高血圧・低血圧、体内脂肪などを改善する目的で飲まれます。人蔘同様、あらゆる体調不良に効くことから年配の方に贈る無難なギフトとして選ばれます。

美肌美白系:燕窩、珍珠粉、膠原蛋白

「老行家」公式サイト(https://www.lohongka.com.tw/index.php)より

母の日のような目上の女性に贈る商品として、肌にうるおいをあたえる美肌効果、肌の色を白くする美白効果のある健康食品もあげられます。

例えば燕窩(つばめの巣)は日本では広東料理などに使われる高級食材として知られていますが、中華圏では美肌効果がある美容食材としても知られています。この燕窩を氷砂糖などと一緒に煮て甘いスープにしたものが燕窩飲、ツバメの巣ドリンクとしてギフトボックスで売られています。

また、珍珠粉(真珠の粉)も美容に効くと言われます。多くは化粧品やスキンケア商品でお肌に直接触れさせることで美白効果を狙いますが、ツバメの巣スープに加えて美顔ドリンクとしてギフトボックスにすることもあります。

膠原蛋白はコラーゲンのことで、こちらは日本同様、ドリンクだったりゼリーだったり粉末だったり、いずれもよく見かける美肌商品です。ギフトとして贈られることもありますが、日常的に飲むことが大事なのでどちらかというと自分で買って習慣的に飲む人が多いイメージです。

お悩み解決系:葉黃素、維他命、乳酸菌

葉黃素は日本語ではルテインといい、色の濃い葉物野菜によく含まれている成分ですが、抗酸化物質として眼の老化をひきおこす活性酸素を抑えたり、有害な光を吸収し、眼を守る働きをします。維他命はビタミンのことで、台湾ではビタミンサプリを子供のころから日常的に服用する人もいます。乳酸菌は日本同様、腸の働きを改善したり、アレルギーの改善として日常的に服用されます。

これらはいずれもギフトというよりは、自分で買って日常的に摂取する人が多いです。

台湾でよくみる健康食品ブランドはなにがある?

では台湾でギフトとして贈られる健康食品といえばどんなブランドがあるのか。もともと健康に関心の高い台湾では、健康食品や医薬品関連のメーカーやブランドがたくさんあるため、代表的なものを抜粋してご紹介します。

スーパーやコンビニなどでも見かけるブランド

【白蘭氏萃鷄精膠原蛋白菁萃50mlx30入】 _ 全系列產品 _ 產品介紹 _ 白蘭氏健康Mall より
(https://mall.brands.com.tw/ctn/zh_TW/%E7%94%A2%E5%93%81%E4%BB%8B%E7%B4%B9/%E5%85%A8%E7%B3%BB%E5%88%97%E7%94%A2%E5%93%81/%E3%80%90%E7%99%BD%E8%98%AD%E6%B0%8F%E8%90%83%E9%B7%84%E7%B2%BE%E8%86%A0%E5%8E%9F%E8%9B%8B%E7%99%BD%E8%8F%81%E8%90%8350mlx30%E5%85%A5%E3%80%91/p/000000000014007343)

まず、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど普段の生活でよく見かけるギフトボックスの定番が「桂格」「白蘭氏」です。

桂格はもともとは「クエーカーオーツカンパニー」というアメリカの会社でグラノーラやシリアルを製造する会社ですが、台湾では1986年に台湾の子会社が現地で買収され、商標は残したまま台湾オリジナルの商品も展開しています。健康食品には雞精や養氣人蔘雞精があります。

白蘭氏は「Brand’s」というイギリスの会社でアジアでは食益補(CPL:Cerebos Pacific Limited)という会社を親会社にして展開していましたが、食益補がサントリーに買収されたことでいまは白蘭氏三得利(Brand’s Suntory)台湾子会社として販売しています。ギフトボックスの商品には鷄精、人蔘ベースの養蔘飲、燕窩、葉黃素、霊芝の一種である赤靈芝などがあります。

momoなどECモールで人気のブランド

ECモールでは様々なブランドを見かけますが、今回はイメージキャラクターがすごいブランドをいくつかピックアップして紹介します。

「老協珍」公式サイト(https://lxz.com.tw/)より

近年EC市場で人気の老協珍はもともとは迪化街で漢方を中心に扱っていた会社でしたが、2000年代からオシャレなパッケージと大胆なマーケティングで一気に認知度を拡大しています。今年のイメージキャラクターにアジアの四大天王とも呼ばれる郭富城や、日本でも有名なビビアン・スー(徐若瑄)、中国で人気だった張鈞甯を起用しており、広告宣伝費だけでも相当な予算をかけていることがわかります。

また、EXILEのAKIRAと結婚した台湾のトップモデル林志玲をイメージキャラクターとして起用している田原香もECモールでは売れ筋ランキング上位にいます。滴雞精をメインに様々な漢方を加えたバラエティ商品を売っています。

他にも女人我最大の司会者で台湾のファッションの教主とも呼ばれる藍心湄をイメージキャラクターに起用している享食尚や、一袋女王という女性向けバラエティ番組の司会者の曾國城を起用している芳茲、バドミントン選手の戴資穎を起用している娘家などはいずれもオンライン広告でよく見かけるブランドです。

まとめ

今回は台湾でよく見かける健康食品の種類や健康食品のブランドをご紹介しました。

弊社コラムではこのように台湾の販促イベントや実際の販促活動の事例、台湾の消費者習慣など台湾でビジネスをされる方のマーケティングに役立つ情報を発信しております。Twitterでもほぼ毎日、台湾で見かけた販促事例についてご紹介しておりますので、そちらもぜひチェックしてみて下さい。

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